林道を出発
林道終点渡渉準備
 ただ芦生の入口まで、私の家からかなり遠く、集合時刻も早いので、朝はかなり早起きをした。途中の駅で拾ってもらって同乗させてもらった。京都組みの二人と合流して芦生山の家をスタートしたのは8時30分。予定どおりの出発時刻だった。最初は林道歩きなので、軽登山靴くらいがベストなのだろうが、履き替えるのが面倒なので私は最初から長靴で歩いた。行きはそれでも苦痛を感じなかった。けれど帰りは疲れた足で林道を長靴でというのはかなり厳しかった。
最初の渡渉
横山峠へ
 林道の終点で私以外の4名はみんな履き替えられた。結局沢靴2,長靴2,地下足袋1と分かれた。最初の渡渉をしてすぐ横山峠への登り道となった。今日もかなり暑くなりそうな天気だが、まだ朝が早いせいか、沢沿いのコースのためなのか、それほどの暑さは感じない。

トチノキに着生したイワタバコ
一株咲いていたナツエビネ
 坂谷の分岐を過ぎたところに、イワタバコがトチノキの幹に着生していた。珍しい風景だ。残念ながら葉っぱのみで花は咲いてなかった。その代わりもう一つの夏の花、ナツエビネが一株花を付けているのに出会った。この後もナツエビネは株はいくつか見られ、花芽をつけているのもあったが、完全に咲いているのはこの一株だけだった。
倒れた巨木ミズナラ
谷の最奥領域へ
 旧い芦生の案内書の地図では権蔵谷分岐、ロクロ谷分岐を過ぎ、スベノキ谷分岐に芦生最大のミズナラがあることが掲載されているが、その地点と思われるところには巨樹の倒木があった。これがミズナラでその後に倒れてしまったのだろうか。ここで小休止。これはらは櫃倉谷の最奥の領域に入って行く。
峠へのアプローチ
杉尾峠でバンダナショット
 谷の最奥のポイントで昼食をとり、食後すぐ激登り(これが今回一番の登り)して林道に出て少し歩き、杉尾峠へのアプローチ道を登る。間もなく日本海側の風景が望めるポイントに出てすぐ杉尾峠の標識が立っていた。ここで他の団体さんに出会ったので5人揃ってのバンダナショットを撮ってもらう。
峠から日本海は
下山道
 天気は悪くないのだが、峠から日本海がはっきりとわからなかったのは残念だった。8時半に出発して折返しの峠まで4時間かかっている。同時間かかって戻ったとしても8時間かかる。このコースはそこそこ歩きがいのあるロングコースということなのか。
真夏の芦生櫃倉谷を杉尾峠まで
 ナツエビネは行きで撮ったので、帰りになんとかイワタバコの花も撮りたいと思っていたら、沢の対岸に立派な株を見つけてカメラに納めることができた。なかなかのグッドモデルだ。また、帰りには中ノツボ谷分岐を少し遡ったところにある滝を案内してもらった。なかなか綺麗で立派な滝だった。
 滝を鑑賞した後、再び分岐に戻り、ここからは横山峠に登らず、沢歩きを楽しみながら戻った。コースは長かったが沢がとぎれたらきっちり林道入口に到着した。みんなはここでまた靴を履き替えられたが、私はそのまま。ここからの帰りの林道長靴歩きはちょっとつらかった。靴の中で足が動き、疲れもあるので、足全体が前にうまく運べなかった。面倒でも履き替え用の靴が必要だと反省した。それにしても今日はけっこうなロングコースの沢歩きを堪能することができた。行きと帰りのコースにバリエーションをつけていただき、大滝も鑑賞し変化に富んだいい沢歩きが楽しめた。
中ノツボ谷分岐に戻る
帰りは沢道で
イワタバコ
中ノツボ谷の大滝
今回歩いたコース(トラックログ)
 最近一緒に山へ行っているメンバーのまめたろうさんが芦生の櫃倉谷を案内していただけるというので参加させていただいた。ただこのコースは沢歩きが半分以上なので沢靴あるいは長靴がベストだということで、私はスパイク付きの長靴をゲットして参加することにした。今までに沢歩き中心のコースを歩いた経験がなく、今日が初体験である。最近の猛暑に沢歩きをするというのは時期としては的をえた企画だろう。

【日 時】 2012年8月4日(土)
【行き先】 櫃倉谷、杉尾峠
【天 気】 晴れ
【メンバー】
杣さん、まめたろうさん・ひこ      さん・Yさん(囲炉裏外)、シャラ
【コース・タイム】
   芦生山の家    8:30  
   (スタート)
   林道終点     9:35
   坂谷分岐     10:05
   スベノキ谷分岐  11:20
   激登り前(昼食) 11:40  12:15
   杉尾峠      12:35
   中ノツボ谷の滝  14:40
   林道入口     15:30
   芦生山の家    16:50
    (ゴール)