久しぶりの白馬岳 猿倉から栂池高原へ
今回歩いたトラックログ(クリックで拡大)
猿倉を出発
最初は歩きやすい林道
 白馬といえば大雪渓だが、これを登りにつかい、下りは栂池高原へロープウエイとゴンドラで下る計画を立てた。前夜は栂池の駐車場で仮眠し車はそこにデポし、16日朝タクシーを予約して猿倉に運んでもらった。ところが、この日の猿倉は昨日からの登山者が多いためか駐車場が満車状態になったようで、結果としてこの計画は正解だったようだ。
稜線もしっかり見えて
快適に林道を進む
 猿倉出発が6:45。今夜は白馬山荘までなので、超ゆっくりでも7時間で到着できる計算。タクシーの運転手に言われるまでもなく、今日は楽勝の行程だ。前回の夏の北アルプスの秘境 高天原温泉山行とは比べられないだろう。
白馬尻小屋
小屋前で憩う登山者
 最初の白馬尻小屋までは、林道歩きで快適そのもの。夏の残花や秋の花がたくさん見られ時を忘れるくらいで到着する。天気も快晴で、頂上の山並みも望める。空は真っ青だ。白馬尻小屋で小休止をしてすぐに出発。
時折ガスもかかって
大雪渓に近づく
 この後も思ったよりたくさんの高山植物が現れてくれて目を楽しませてくれる。かつて登ったのは8月の盛夏の時期だったので、雪渓もまだ多かったのかもしれないが、今回はかなり融けているようで、アイゼン装着ポイントがかなり上部になっていた。
軽アイゼンを装着
気持ちいい大雪渓登行T
 それでも登山者がアイゼンを装着するポイントで同様に持参したアイゼンを装着した。雪渓はかなり固まっているようで、アイゼンがくい込む。風もあるので、冷気が足下から舞い上がる感じでとても爽快だ。
気持ちいい大雪渓登行U
大雪渓を外れる
 この夏はいったいどれだけの登山者がこの登山道を上ったのだろうか。雪渓は真っ白でなくかなり黒ずんでいる。それでもこの環境は素晴らしい光景だ。青空と稜線と大雪渓をバックに絵になるワンショットだ。
大きなクレパスも
岩場の登り
 もっと雪渓歩きがしたかったが、短い時間で終わってしまった。雪渓の下が大きなクレパスとなっているところもあった。やがて岩室跡と表示があるポイントを過ぎ、葱平と言うポイントも過ぎ尾根への取り付け道へ向かう。
青空と稜線に向かって
ガスってきて
 そしていよいよ雪渓から離れて稜線らしき尾根が見えてくると山頂に近づいているのを感じる。途中ガスってくる時もあったが、総じて真っ青な空に向かって登って行く。気持ちのいい登りだ。
村営小屋が見えた
小屋下で雪渓をバックに
 間もなく村営の山小屋が見えてきた。小屋のところが稜線への取り付きだと前回登った時の記憶がよみがえってきた。ここまで来ると今夜の宿、元祖山小屋、白馬山荘がすぐ近くに現れた。
白馬山荘へのメイン道を行く
間もなく到着
 まるで山荘への花道のような広い稜線道を歩く。前回も来た時も感じたが、なんて大きな山小屋なんだろうか。3,000mの頂上近くにこんな巨大施設が有ることは驚異にあたいすると思う。

【日 時】 2012年9月16日(日)〜17日(月)
【行き先】 白馬岳
【天 気】 晴、曇り
【メンバー】 杣さん、Yさん(囲炉裏外)、シャラ
【コース・タイム】 

9/16 猿倉出発       6:45     
     白馬尻小屋      8:00     
     大雪渓入口      9:00    
     大雪渓出口      9:50    
     岩室跡        10:30    
     村営頂上小屋    12:35  
     白馬山荘       13:10    
     白馬岳 
       14:00

9/17
白馬山荘出発     5:45   
     白馬岳          6:00
    三国境          6:35
    小蓮華山        7:20
    白馬大池山荘     8:40
    乗鞍岳          9:25
    天狗原         10:30
   栂池自然園     11:35
   栂池高原        12:20        
 いつもの山仲間の希望で白馬岳を登ることになった。私にとって白馬岳は山歩きを始めて最初の頃に登った山で懐かしい思い出がある山。今回の計画はは日程の都合で猿倉〜白馬岳〜栂池1泊コース。天気が気がかりだったが、総合的に良さそうとの判断で予定通り出かけることになった。
2日目(9月17日)の記録と出会った花の記録へ
恒例バンダナショット
山荘よりかいま見た北アルプスの稜線
 小屋で手続きを済ませて頂上へ向かった。天気はいいのだが、周りの山々の眺望までは雲が遮っていて無理だ。恒例バンダナショットを撮ってもらって早々に山小屋へ戻る。そして無事登頂を果たせた乾杯をレストランから運んだ生ビールで。持ち上がったソーセージをボイルしてマスタードをつけて肴にし、至福の時をゆったりと山小屋のベンチで過ごす。この歓びがある限り山は続けたいと思う。