紅葉と樹氷と日光白根山

【日 時】 2014年10月17日(金)
【行き先】 日光白根山
【天 気】 曇り、霙
【メンバー】 シャラ、他1名

【コース・タイム】
   ロープウェイ山頂駅   8:30
    (スタート) 
   七色平分岐        9:00
   森林限界P         10:00
   頂上への分岐      10:35
   日光白根山頂上     10:45
   七色平分岐        12:25
   ロープウェイ山頂駅   12:50
    (ゴール) 
 今日のコースタイムは4時間15分だった。ロープウェイ山頂駅のところの高台に「天空の足湯」があり、そこからの眺望が良さそうで、眺望できる山の案内プレートがあった。西方に眺望できる山々で、その中には5日前に登った平ヶ岳も入っていた。かなり視界は悪かったが、目を凝らして眺めると、平らなあの山が見えたような気がした。家内と登る遠地の百名山初登山がこのような日になったのは少し残念だったが、私にとっては記念すべき百名山30座目となった。下りのロープウエイから眺めた下界の紅葉は素晴らしかった。

翌日の「牧場の中に登山道 晴天の四阿山へ」

足湯場から平ヶ岳を望む
天空の足湯
 登り口のところに「シラネアオイ」とプレートがあり、葉が枯れ落ちて茎がかろうじて残っている植物が見うけられたが、それがこの花に間違いなさそうだ。花の時期なら登山者を和ませてくれそうだ。それから登山道入口からしばらく見られる樹木は「シラビソ」のようで七色平分岐周辺では林立していてとても綺麗だった。
 下山道左手には白根山を取り巻く山々が綺麗に望めた。七色平分岐、大日如来の祠まで戻ると白いものはなくなり、風もおさまっていた。そして入口の目印である朱色の神社の鳥居をくぐると間もなくロープウェイ山頂駅に着く。書き忘れたが、この山は綺麗な紫色の高山植物「シラネアオイ」発祥の山だった。
大日如来の祠を通過
 最後の分岐を下って登り返すとそこが頂上らしく、たくさんの登山者がいた。頂上の標識の下で、とにかく証拠写真のバンダナショットを家内に撮ってもらうが、強風でバンダナが波打ってうまく収まらず苦労した。それでもなんとか1枚「白根山2,578m」と刻んだ標識の文字が見える写真が撮れた。
強風でバンダナショットが
霙が
少し下りって
 それでいよいよ後半の百名山登山初日となった。選んだ山は日光白根山。ロープウェイがあり、関東以北最高峰にもかかわらずお隣の男体山より高低差が少ないのに目をつけた。昨夜は麓町のペンションにロープウェイ往復券弁当付きプランで宿泊し、今朝はロープウェイの始発(8時)に合わせて出発した。頂上ピストン最短コースと決めていた。
七色平も分岐にて
 Kさん企画の八海山・平ヶ岳登山から帰宅して、2日間家で休養したあと、もともと先に計画していた家内と群馬・栃木遠征を実行することになった。3泊4日の日程で最初の二日はエコツアー的観光、後の二日は百名山に登るという欲張りな企画。家で休養している二日間でうまい具合に台風が行ってくれて心配の天気はなんとか大丈夫そうになった。
下山道は樹氷が綺麗
頂上への分岐
 森林限界ポイントを過ぎると、斜面によって強風がまるあたりとなり、つらい寒冷登山の様相。昨夜ペンションに同宿だった方も登っておられてお互い声をかけながら登った。その他にも登山者は多く、登山道自体はこの雪で滑るほどでもないので、なんとか頂上を踏みたい一心だった。
 最初の二日の日程は、家内の希望で世界遺産の富岡製糸場、星野富弘美術館、日光東照宮と予定通り見学することができた。何処も素晴らしいところで、感激の連続だった。ただ群馬県でゆっくりしすぎて、栃木県に入って日光のいろは坂から中禅寺湖、戦場ヶ原あたりの見事な紅葉を目にする時間が夕方になってしまったのが惜しまれる。
今回歩いたトラックログ(クリックで拡大)
 下界はまずまずだったお天気が標高2,000m近くにあるロープウェイ山頂駅を降りて歩きだすと風が強くなり、細かく白いものが降ってきた。寒さはある程度覚悟していたので、フリースと合羽を着こんで、冬用手袋をして登る。私にはこんな天候は気にしないが、家内は少しこたえたようで下山しようと言いだす。それでも何とか宥めながら登る。
登頂開始
ロープウェイで
シラネアオイ
森林限界は完全に雪化粧
頂上には多くの登山者
下山者と登山者
 天気が良ければ素晴らしい眺望が開けているだろうに、真っ白の世界。写真を撮ってすぐ下山する。下山道でもたくさんの登山者とすれ違う。今日の雪(というより霙)は積もる様相はないので、下山もそれほど苦にならない。それより樹木に着雪し、樹氷となって綺麗だ。
下山道左に望む山並み
柵の扉を閉めて
巨岩の横を通過