日本最北百名山 利尻山登頂

【日 時】 2015年7月16日(木)
【行き先】 利尻山(1,719m)
【天 気】 晴れ曇り
【メンバー】 シャラ

【コース・タイム】
   北麓野営場(スタート) 4:05
   甘露泉水(3合目)    4:15
   6合目(760m)      5:50
   第2見晴台(1,120m)  6:40
   8合目(1,218m)     7:00
   9合目(1,410m)     8:00
   沓形コース分岐(1,580m)8:45
   頂上(1,719m)  9:10  10:00
   避難小屋         11:25
   北麓野営場(ゴール)  14:30

1時間近く頂上で過ごし、見事な雲海を眺めながら下山にかかる。頂上で今日が3日目のトライだという登山者から聞いたところでは、昨日までの3日間はお天気がかなり悪かったようだ。自分がどれだけラッキーだったかと感謝の気持ちが湧いてきた。しかも下山にかかったとたんに頂上からまたガスがかかってきた。3つの利尻登山ルールの一つで、昨夜ペンションで購入しておいた携帯トイレを初めて使った。避難小屋の横にトイレブースがあった。登りではほとんど感じなかった辛さだが、下りは長く感じた。何といっても標高差は1,500mある山なのだ。4時間半かかり登り口までおりてきた。ペンションに迎えのTELをして来てもらい。風呂に入って汗を流し、缶ビールで一人祝杯をあげた。達成感と幸福感がまた湧いてきた。1年間の念願だった日本最北百名山登頂を最高の形で成就することができた。

赤線は今回歩いたトラックログ
 退職した去年7月、家内とツアー会社企画の礼文島、利尻島フラワーハイキングに参加し、2島に咲くお花や自然の素晴らしさに感銘を受けた。そしてフェリーで利尻島に渡ったとき、雲がきれて顔を出した利尻山の雄姿にさらに強いインパクトを受けた。来年の夏、この山に登ろうと決めた。

利尻山で出会った花のページへ

 頂上を過ぎた石のベンチでペンションからもらった朝食のおにぎりを食べた。塩が良く効いた登山者用の美味しいおにぎりだった。前方には奇岩・ローソク岩があり、東斜面の谷にはこの山でしか見られないもう一つの花「ボタンキンバイ」の大群落が見られた。何という素晴らしい山なんだろか。時がたつのを忘れた。
9合目
 ペンションは百名山一筆書きの田中陽希氏も泊まった「レラモシリ」(アイヌ語で風の島の意)。今朝4時に北麓野営場の登山口まで送ってくれた。いよいよ念願の登頂に向けて出発。同宿者で送ってもらったのは4人。お天気は曇りのようだが、雨の心配はなさそうだ。ちょうど涼しくて気持ちがいい。
雲海を見ながら下山
ボタンキンバイの群生
頂上のガスが晴れる
頂上の登山者
 もう一つの登山コース沓形コースとの合流ポイントを過ぎるといよいよ頂上らしい社が目に入った。そして出発して約5時間で念願の登頂を果たせた。しかもガスのない青空の下で。頂上はたくさんの登山者で、利尻山の標札を手にして記念写真を何枚も撮ってもらった。最高の写真になった。
間もなく頂上
リシリヒナゲシ
 9合目から登りは少し厳しくなったが、逆に内地では見られない赤いエゾツツジや黄色のウコンウツギ等々綺麗な高山植物のお花が次々と楽しめるようになり、全く登りの辛さは気にならない。その上ガスが晴れて青空が望めるようになってきた。
ローソク岩
登頂ショット
 3合目甘露泉水のところへは去年フラワーハイキングでも訪れている。そこから右へ利尻山登山道鴛泊コースが続く。道はとても歩きやすく、快調に6合目の第1見晴台まで到達。この辺りでは頂上方向にも下界にもガスがかかっていている。太陽が出ていないので涼しく気持ちがいい。
第1見晴台を望む
甘露泉水(3合目)
避難小屋を振返る
 今冬期にLCCを利用してスキーに2回訪れ飛行機利用の有効なことを学び、飛行機を乗り継げばその日のうちに島に渡れることもわかった。前日関空の近くのホテルに前泊し、朝一番のピーチで千歳へ、ANAのプロペラ機に乗り換えて稚内空港へ。島へ渡るフェリーの待ち時間で、最北端の地、宗谷岬の観光までできた。島へは18時過ぎになったが、宿泊予約したペンションから迎えに来てもらえた。
沓形コース分岐
 8.5合目にある避難小屋をすぎる頃から少しづつガスが流れているように感じた。ひょっとしたら、頂上へ着くころには青空が望めるかもしれないと希望が湧いてきた。8合目からこのコース唯一の軽い登り返しがあった。振り返ると小屋が緑の中に浮いているように綺麗だ。
6合目
第2見晴台から眺望
 この山にだけ咲く固有種の「リシリヒナゲシ」に出会えることも今回登山の目的で楽しみだった。9合目少し登ったところで、道沿いに3株出会えた。蕾も多く完璧な咲き方ではなかったが淡い黄色のヒナゲシは趣があった。
頂上にはまだガスが
避難小屋
北麓野営場登山口出発