眺望と植生に癒されて高妻山登頂
【日 時】 2018年6月24日(日)
【行き先】 高妻山
【天 気】 曇り晴れ
【メンバー】 シャラ
【コース・タイム】
戸隠キャンプ場(スタート) 5:15
牧場登山口 5:35
鎖場 6:40
不動避難小屋 7:20
五地蔵 8:40
九勢至 9:40
高妻山頂 10:45 11:15
六弥勒 12:40
戸隠牧場 14:35
戸隠キャンプ場(ゴール) 15:00
(表記はおおよそのタイムです。)
帰りは五地蔵手前の六弥勒から弥勒尾根へと下った。ただこの尾根は厳しい下りのうえ植生が貧弱だった。登りよりも数段苦しかった。唯一登りでは気が付かなかったブナ林が見れたのは嬉しかったが。登りとあまり変わらないコースタイムで牧場までたどり着きキャンプ場を通り抜けて今回の登山が無事終了した。総コースタイムは9時間45分。久しぶりのガッツリ登山だったが、お天気に恵まれ素晴らしい眺望と登りコースの豊かな植生に癒されて達成できた。高妻山は素晴らしい百名山だった。
赤線は今回歩いたトラックログ(クリック拡大)
今年4座目の百名山登山は美しい山容で「戸隠富士」といわれる高妻山にチャレンジした。一昨年登った妙高山、昨年の雨飾山からもその美しい容姿が望めとても気になっていた山だ。あえて梅雨を選んだのはこの山にはこの時期に咲く珍しい野生ランがありせっかくならその花に出会いたいと思ったからだ。
早速後立山連峰をバックに写真を撮ってもらった。2,352.8mの頂への道は厳しかったがその分達成感は大きい。360度の眺望を楽しみながら食事をしてゆっくり下山にかかった。
初めてのキバナノアツモリソウ
戸隠キャンプ場から戸隠牧場を通過する。牧場では牛が朝食の真っ最中だったが道を譲ってくれた。牧場の奥が登山口となっていた。コース最初は沢沿いで植生はものすごく豊富だった。サイハイラン、コケイラン、ノビネチドリと次々にランが現れ、オオバミゾホオズキが大群生する登り道だった。
細ブナ林も現る
弥勒尾根へ下る
五地蔵到着
登頂写真
ここから山頂までアップダウンのある急登となった。相変わらず植生は豊かで、シラネアオイの群生がありまだ花が残っていた。ツマトリソウやミツバオウレンの大群生もあった。九勢至の標識を過ぎると山頂まで最後の激登り道となりコース上最大の苦しさだった。そして11時前に標高2,300m超の山頂に無事に立つことができた。
九勢至から山頂
火打、焼山眺望
この尾根道の植生も半端なく素晴らしい。ニッコウキスゲやグンナイフウロ、ツバメオモトが咲き、マイズルソウ、ゴゼンタチバナ、イワカガミが群生。そして期待の野生ランも登山道脇でたくさん咲いていた。その名はキバナノアツモリソウ。初めての対面に興奮してたくさん写真を撮る。奇抜な花のかたちに見とれてしまう。
山頂風景
山頂へ最後の急登
たくさんの植物に癒されながら登って行くと、途中2か所の軽い鎖場があり、間もなく山頂へと続く尾根の分岐点不動避難小屋に到着する。ここから登り口の戸隠牧場が綺麗に望めた。向こうは飯縄山だろうか。お天気も良さそうな感じだ。
不動避難小屋
牛が朝食中、戸隠牧場通過
三文珠通過
登山口戸隠キャンプ場前の駐車場で車中泊させていただき、スタートは5時をまわった。今日のコースタイムは地図上でも8時間以上、単純標高差で1,200m。久しぶりに手ごわそうな山歩きとなりそうだ。幸い昨日の雨模様からお天気は好転して晴れ間も見られそうだ。
後立山連峰眺望
ここからはアップダウンがあるが歩きやすい道となる。サラサドウダンツツジ越しに尖がった山が見えた。高妻山の雄姿だ。頭に数字の入った標識が見られ、まず三文珠を通過する。その意味まで考える余裕はない。
鎖場
植生豊かな登山道
帰路の分岐となる五地蔵を通過すると視界が開け、雪の残る山並が綺麗に望めた。前方に見えるのは火打山から焼山のようだ。左手に見えるのは後立山連峰だろうか。
サラサドウダンの向こうに山頂
素晴らしい登山口の眺望
戸隠キャンプ場を出発