ご来光
早朝の風景
 燕山荘は快適な山小屋で、昨晩はそれほど混んでなかったせいもあり、十分な空間をもらって睡眠ができた。それでも熟睡は最初の4〜5時間、あとはうとうとした感じで朝をむかえた。4時頃になると登山者は起きだしご来光を見るため、あるいは出発のための準備を始めた。山小屋の一番上部から外に出たところに展望用の木製テラスがつくってあり、そこに出ると燕岳や北アルプスの山々が展望できる。私も他の登山者つられて朝の景色を楽しむため外に出た。予想より今日の天気は良さそうだ。
既に燕岳登頂者
朝のショット1
 東方の空に上がってきたご来光は、雲が少しあり、完璧なものではなかったが、まずまず素晴らしかった。ズーム写真では燕岳の頂上には既に何人かの登山者が立っているように見える。西方のアルプスの眺めも朝日に照らされて綺麗に見えるようになってきた。特に槍と穂高連山が一番近くに眺められほんとに素晴らしい景色だ。
朝のショット2
大天井方面へ出発する登山者
 展望テラスの両端に立って燕岳をバックに、そして槍をバックに朝一番のショットを撮ってもらった。これはなかなかいい写真だ。こんな気持ちのいい空間に自分が立っていられる幸せを感じた。
燕山荘前の風景
鷲羽岳方面の眺望
 簡単な朝食を済ませて、お天気がいいうちにもう一度燕岳の頂上を目指す事にした。今回は頂上でも展望が開けているだろう。燕山荘の玄関広場には既にたくさんの登山者が出発前の準備をして集まっていた。大天井への尾根分岐まで出ると槍方向に出発していくグループもあった。
再再度燕岳頂上へ
朝日の中のコマクサ群落
 私は再々度の燕岳登頂を目指して何度も歩いた道を進む。こちらの方にも既にたくさんの登山者が入っているようだ。昨日はガスもあってはっきり見えなかったコマクサの群生も朝日に照らされて綺麗に輝いているようだ。それにしても、こんなガレ場に群生地をつくるこの植物は特異だと思う。
奇岩と槍1
既に下山する登山者
 ここから頂上までには独特の奇岩のモニュメントが次々と現れ、それを眺めるのもおもしろい。奇岩を挟まれた構図で槍を中に入れて写真を撮ってみた。なかなかいい写真になった。既に登頂を終えて山荘へ戻る登山者も多い。みんな気持ちいいちょっと朝の散歩といった様子だ。
 二日間で出会った花々(実)
2日目(8月8日)の記録
行き残した燕岳へ 合戦尾根をピストン
 岩の上に鳥がとまったのでカメラにおさめた。帰って調べたら「ホシガラス」とわかった。前回2回も出会った「ライチョウ」には今回は出会えなかった。次に出てきた奇岩はめがね岩というらしい。これを前にしてバックを槍にして、こちらもいい写真だ。そして青空の下に頂上が見えてきた。
 数名の方がその頂に立って景色を眺めている。そして私も頂へ登る。昨日はガスで眺望がきかなかったが、今日はバッチリだ。いろいろ構図を考えた末、やはり槍をバックにバンダナショットを撮ってもらうことにした。頂上が狭いので、かなり難しい注文をつけてしまったが、いいショットが撮れた。
 そして初めて頂上より北方の眺望を楽しむことができた。北燕岳の方向にも岩の尾根が続いているように見えた。そしてその先の遠くの山々は立山の連山だろうか。ズームアップした写真に写っているのは剣岳のようにも見えるのだが、よくわからなかった。ほんとに天気のいい朝の眺望は素晴らしいものだ。聞いたところでは、先の台風後は天気があまり良くなかったようだ。今回このようなお天気に恵まれた幸運を喜びたい。
 大きな目的を達したので、後は中房温泉に下るだけだ。燕山荘にデポしておいた荷物を整理して最後に道標前で写真を撮ってもらって出発した。当初の思いは、天気が良ければ初日に燕岳に登り、大天井まで行ってその山小屋に泊まることも考えていたが、結果的にはゆっくりとできた今回の行程の方が良かっただろう。中房温泉には予定より早く下りることができ、温泉で汗を流してさっぱりして穂高駅行きのバスに乗った。今回も素晴らしい山登りが出来たこと感謝したい。
ミヤマママコナ ミヤマウズラ  ツルツゲ?
イチヤクソウ ミヤマアキノキリンソウ モミジカラマツ
シナノオトギリ ウサギギク クロトウヒレン
ネバリノギラン エゾシオガマ   ヤマブキショウマ
イワアカバナ ミヤマクワガタ  ハクサンチドリ
ハクサンフウロ コマクサ チシマギキョウ
コオニユリ クモマスミレ ミヤマリンドウ
燕山荘前でラストショット
中房温泉に帰着
北燕岳方面の眺望
遠くに剣岳が?
頂上の登山者
採用したバンダナショット
岩先にとまったホシガラス
奇岩と槍2
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