双六小屋を出発
朝ガスの晴れる槍
 昨夜も布団1枚確保できて寝たにもかかわらずどうも熟睡できない。環境は悪くないのにしっかり寝られないのがつらい。今日はいよいよ下山の日。できれば新穂高温泉に12時までに下りたかったので朝食をお弁当にしてもらったが、結局朝一番談話室を借りて食べてから出発した。それでも5時に出発できたので、なんとか予定時刻には下れるだろう。天気は今日は崩れるだろうとかってに判断していたが、想定に反していいお天気となってきた。
朝日と雲海
笠ヶ岳へ連なる稜線
 朝一番はガスがかかっていた槍も太陽が昇って行くにつれて晴れていき、槍、穂高と連なる綺麗な山並みが姿を現してきた。早朝の山並みはまた違った雰囲気で限りなく美しいものだと実感した。
焼岳と乗鞍岳眺望
雪渓と槍
 弓折乗越までの尾根道歩きでも笠ヶ岳や焼岳、乗鞍岳をしっかり眺めることができる素晴らしい道行きとなった。やはり体は疲れていても天気が良く、この眺望の中での足取りは少しは軽くなってきた。
気持ちいい稜線歩き
再び弓折乗越、穂高をバックに
 来しなガスがかかっている背景で撮ってもらった弓折乗越の写真を、今度は晴れた穂高連山をしっかり背景に入れて撮ってもらった。なかなかいい写真だと思う。
鏡平山荘到着
槍穂高連山
 ここから鏡平山荘へと下り、鏡池の写真、これも来しなは上部にガスがかかってしまった逆槍も今日はバッチリ池に映って綺麗に撮れた。懸案事項がまた一つクリアされて、今回の山行はラッキー続きだと思う。
鏡池に逆さ槍
シシウドヶ原
 シシウドヶ原までの下りではたくさんの登山者が上がってくるのにすれ違った。今日は日曜日のせいなのだろうか。所謂山ガールの服装に身をつつんだ若い男女が多いように感じた。若者の登山者が増える事は嬉しいことだと思う。
4日目(8月12日)の記録
北アルプスの秘境高天原温泉へ
 ここから林道入口までが長い道のり、来たときは登りだったが、もちろん今度は下り。下りも石(岩)ころの歩きにくい道は同じだ。しかも太陽がしっかり昇って照らしてくれるので汗もとまらない。来たときと同じく秩父沢でタオルを絞って顔を拭いた。気持ちいい。最後に下山道を振り返る。残念だがこの風景ともお別れだ。
 ここを過ぎるとやっと林道の入口に到着。ここまでくればあと少しの林道歩きだけだ。間もなくわさび平小屋へ。小屋の前には冷たい水でビールや野菜果物が冷やしてあった。もう我慢しきれず瓶ビール1本(大瓶)を買って少し早いが杣さんと無事下山できた祝杯をあげた。やっぱし夏山はビールだ。乾いた喉に最高のビールだ。うまかった。まだ先があるので1本にしておいた。
 この後林道をゆっくり歩いて新穂高の登山口に余裕で12時前に着くことができた。ここで高天原温泉秘境山行企画が目的を達成して無事終了した。何もかも予定通り。天気に恵まれ最高の山歩きができたことに感謝したい。山小屋泊とはいえ1日10時間歩きの3泊、ロングコースは今の自分の体力としてはギリギリだったかもしれない。同行してくれた杣さんに感謝したい。
わさび平で
登山口へ帰着
下山道を振り返って
林道
秩父沢
林道入口まで帰着
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