北アルプスの秘境高天原温泉へ
今回歩いたトラックログ(クリックで拡大)
新穂高温泉バス停出発
林道登山口
いつものとおり夜行バス「さわやか信州号」は予定より早く朝5時に新穂高温泉のバス停へ到着。出発準備とかんたんな朝食を済ませ、ここを6時に出発。ロープウエイ乗り場を通らず直接林道の登山口へ。登山届けを書いて投入。ここから2時間の林道歩きのスタートだ。かなり寝不足ぎみだが天気は良さそうでテンションは高め、気温はまだ早朝のためか涼しく気持ちがいい。
左俣林道を進む
笠新道分岐
一山向こうの上高地からの入山者に比べるとこちらはかなり寂しい感じだ。それでもいくつかの団体さんが前を歩いている。もくもくと林道を歩いて1時間余で笠新道分岐の標識のところへ到着。ここから笠ヶ岳めざす方々と別れる。けっこうそちらに向かう登山者の多いのに驚いた。
わさび平小屋
林道終点
ここからまもなくでわさび平小屋が見えてくる。たくさんの登山者が休憩している。ここではトイレ休憩だけで出発。やがて林道が終点となりそこからいよいよ本格的な登りとなる。
小池新道を登る
秩父沢
登山道の傾斜はさほどきつくはないのだが石(岩)ころを敷き詰めた道でかなり歩きにくい。体調がおもわしくないのか汗が湧いてきて目の中まで入ってくる。約1時間で秩父沢に到着する。たくさんの登山者がここで憩っている。私もタオルを冷たい沢の水で絞って汗をぬぐったらちょっと落ち着く。
秩父沢、弓折岳をバックに
石畳の登山道
ここからの登りが初日一番きつかった。延々と登りが続き、途中には「イタドリヶ原」「シシウドヶ原」と標識が立っている。イタドリは確かに多くみられたが、シシウドはそれほど目立たなかった。天気は快晴で、前方には大ノマ岳、弓折岳の頂と思われる尖った山が駱駝のこぶのように見えている。とりあえずその頂を目標に登って行く。
シシウドヶ原
鏡池にて
やっとお昼をまわった頃、鏡池に到着した。残念ながら槍や穂高連山の上部には雲がかかってしまって逆さ槍は池に映らなかった。それでもなかなかいい雰囲気の池でワンショットを撮ってもらい簡単な昼食をとった。ここから鏡平山荘まではすぐだった。山荘でも記念ショットを撮ってすぐに出発した。
鏡平山荘にて
下山の団体さん
次のポイントは弓折乗越。ここまでたどり着ければ後は尾根歩きとなる。山荘からの登りは急道だったがお花畑が広がっていた。久しぶりに黒百合の花に出会う事ができた。ここで逆コースで下ってくる団体さんとすれちがう。
お花畑の登山道
ガスってきた弓折乗越
弓折乗越は完全にガスの中となってしまった。ガスをバックに標識のところで証拠写真を撮ってもらった。ここから尾根道歩きとなる。アップダウンはあってももう大きな登りがないと思うと気持ちが少し楽になった。
残雪渓を歩く
鞍部にはベンチが
尾根道を進んで行くとたくさんの雪渓が残っているポイントがあった。わざと雪渓の上を選んで歩く。昨年雪が多かったせいだろうか。やがて下りがあって尾根道の鞍部にでる。ここにはベンチもあったので小休止をとる。
ガスの向こうに鷲羽と双六小屋
ガスが晴れて現れる
再び登り返して尾根道を進んで行くと遙か先に本日の宿泊と決めていた双六小屋がバックに鷲羽岳を従えてガスの中から現れた。これは感激の一瞬だった。そしてさらに近づいて行くとガスがすっきり晴れてくっきりと山小屋と鷲羽岳が見えてきた。美しい光景に初日の山歩きの疲れも癒された。午後3時20分双六小屋に到着。今日はここまでだ。
【日 時】 2012年8月9日(木)〜12日(日)
【行き先】 高天原温泉、鷲羽岳、水晶岳、雲ノ平
【天 気】 晴、曇り
【メンバー】 杣さん、シャラ
【コース・タイム】 8/11
8/9 新穂高出発 6:00 高天原山荘 6:00
わさび平小屋 7:45 高天原峠 7:05
秩父沢 9:25 雲ノ平山荘 9:20
鏡池 12:10 9:40
12:30 祖父庭園分岐10:40
弓折乗越 13:50 黒部源流 12:15
双六小屋 15:20 三俣山荘 13:10
13:40
三俣峠 14:30
双六小屋 16:50
8/12
8/10 双六小屋出発 5:30 双六小屋 5:00
三俣蓮華岳 7:30 弓折乗越 6:20
三俣山荘 8:25 鏡平山荘 7:15
鷲羽岳 9:55 秩父沢 9:20
水晶小屋 11:45 わさび平小屋10:20
水晶岳10:50 12:45 10:40
ワリモ北分岐 14:05 新穂高帰着 11:45
高天原山荘 16:50
今年の夏山は何処へ行こうか、いろいろ考えた。かねてから行きたかった北アルプスの秘境、高天原温泉へ新穂高温泉から周回コースで行くことを決めた。山小屋3泊でしか行けない、自分には久しぶりのロングコース。いろいろ山仲間を誘ったが、同行者は杣さんだけとなった。