朝一番の登り
西鎌尾根と槍
 今回の行程で今日の天気が一番重要と考えていた。もし悪ければ高山のピークを踏まずに高天原温泉に最短コースで行こうと。幸い今日の天気は昨日以上に良さそうなので予定通り三俣蓮華、鷲羽、水晶の3つの頂を踏んで高天原温泉まで行くことに決めた。双六小屋は思っていたよりすいていて、小綺麗で気持ちのいい山小屋だった。朝5時からの朝食をとってすぐに出発した。今日はさらにロングコースだ。
鷲羽岳とワリモ岳
三俣蓮華岳へ
 双六岳には登らず、途中から巻き道コースをとることを決めていたが、その巻き道の分岐までの登りが朝一番きつかった。分岐を右折して巻き道に入ると多少のアップダウンのみで少し楽になった。右手後方には西鎌尾根から槍穂高連山が、前方には鷲羽岳、ワリモ岳が綺麗に望める。素晴らしい朝の景色に見とれながら歩く。
三俣蓮華から黒部五郎
三俣蓮華から薬師
 2時間で三俣蓮華岳の頂に立てた。ここからの山の眺望は何と素晴らしいことか。周りの北アルプスほとんどの山々が見渡せたのではないだろうか。ひとしきり眺望を楽しみ写真を撮りまくった。バンダナショットを撮るポイントを捜したが、槍穂高をバックにすると逆光となったので、槍によく似た笠をバックに撮ってもらったら綺麗に入った。
笠をバックにバンダナショット
眼下に三俣山荘
 山頂での景色を堪能し、三俣峠を経由して三俣山荘へ下った。下り道で眺めた山荘は緑の林の中に赤い屋根が綺麗に映えていた。山荘では小休止のみとし、逆光とならないように槍穂高連山バックの写真を撮ってもらってから前方にそびえ立つ鷲羽岳へのアプローチに入った。
三俣山荘前で槍をバックに
鷲羽岳へのアプローチ
 頂上までの標高差400m。とれほど厳しいかと覚悟していたら、登山道が適度な傾斜でつづれおりに切ってあるためか案外スムーズに登頂できた。頂上はたくさんの登山者だった。ここでも眺望写真を撮りまくった。三俣蓮華同様素晴らしい眺めだった。ただこの山はバンダナショットが難しく、どの方向からも背景にうまく山が入らなかった。
頂上にたくさんの登山者
野口五郎岳方向の眺望
 ここからワリモ岳頂上(といっても標識はあったが頂上らしくなかった。)、ワリモ北分岐を経由して水晶小屋へと進む。このコースは雄大な景色を眺めながらの素晴らしいコースだった。今日が晴天になったことに感謝したい。
2日目(8月10日)の記録
北アルプスの秘境高天原温泉へ
 水晶小屋へは2時間弱かかった。お昼の時間だがさすがに行動食が少なくなってきたので、ここでパン(300円)と水1L(600円)を調達。このあたり水場がないため水は貴重なようだ。小屋から向こうには黒部湖、立山、剣岳、鹿島槍まで綺麗に望める。何度もその素晴らしさに感動と感謝だ。
 水晶岳登頂後高天原温泉までどのルートをたどるか、当初は天気が良ければ温泉沢ノ頭から下るコースで行く予定だったが、小屋の方に相談したらそのコースは激下りで疲れた足には厳しいと。ワリモ北分岐まで戻り沢沿いのコースの方がいいとのアドバイス。しかも水晶へのピストンはここにザックを置き空身でと・・・この言葉に疲れた体が反応してしまいアドバイスに従うことにした。
 空身での岩山チックな水晶岳への登頂は楽で、しっかりバンダナショットを撮る時間を含めても1時間で小屋まで戻ることができた。ここからは再びザックを背負ってワリモ北分岐まで戻り、そのポイントをさらに下り高天原方面の沢沿いの道へと入る。ところがこの道はあまり通る登山者が少ないのか、ものすごく歩きにくかった。石(岩)ころや木の根っこが出ていたり、標識も水晶池のところまでなかった。
 分岐から2時間半以上かかって高天原山荘には5時10分前にやっとの事で到着した。5時から夕食をすませた後(ほんとは先に入りたかったが)念願の露天風呂に入りに行った。片道20分は少し遠かったが汗をおとし、頭も洗いさっぱりできた。こんな深山での温泉風呂は最高だ。ここまで苦労しても来て良かったと心から思った。
やっと高天原山荘に到着
極楽の露天風呂に
水晶岳バンダナショット
ワリモ北分岐を下る
水晶小屋前で剣岳をバックに
水晶岳に向かって
水晶岳方向にT
水晶岳方向にU
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