高天原山荘出発
湿原の道
 昨夜は温泉風呂に入りさっぱりできたのに夜はどうも熟睡ができなかった。疲れがた溜まってきているようだ。高天原山荘はこじんまりとした山小屋だった。食堂も狭くてかなり窮屈ではあった。こんなに奥地に建っているのだからしかたのないところだろう。今日は高天原峠から雲ノ平経由で1日目に泊まったと同じ双六小屋までと予定した。朝食を済ませて6時に出発。天気はかなり雲が多くなってきたようだが雨は降らない感じだ。
高天原峠
歩きやすい木道
 最初のポイント、高天原峠まで約1時間で到着。ここを左折していよいよ雲ノ平へと向かう。こちら側のコースは昨日の沢沿いのコースとちがいたくさんの人が通るコースのためかかなり整備されているようだ。一部階段状に整備されていたり、標識もたくさん立っている。自然林の森を登りきると木道が整備され平で歩きやすくなってきた。
奥スイス庭園で
薬師岳をバックに
 「奥スイス庭園」と標識のあるところで写真を撮ってもらった。なんでスイス庭園なのか意味はわからない。振り返ると薬師岳が、左手には昨日登った水晶岳が綺麗にそびえ立っている。
独特の風景
ハイマツの中の道
 途中、岩石の登山道となったりかなり変化に富んだ道行きだ。それぞれの山を背景に入れて写真を撮ってもらう。こんな雰囲気のところは今まで行った事がないように思う。なかなか素晴らしい空間だ。
水晶岳をバックに
雲ノ平山荘が見えた
 峠から2時間余りかかってやっと雲ノ平山荘が姿を現した。最近改装されたようで広い空間の中に美しいたたずまいである。山荘の前のベンチでゆっくりさせてもらった。
雲ノ平山荘へ
気持ちいい木道歩き
 ここを出発して次のポイント祖父庭園分岐までやけに時間がかかってしまった。1時間も。僕の昭文社エアリアマップは古くて雲ノ平キャンプ場から直接この分岐まで線が延びている。杣さんの地図は新しいのか今日歩いたようにキャンプ場から直接でなくかなり遠回りとなっている。
3日目(8月11日)の記録
北アルプスの秘境高天原温泉へ
 キャンプ場から先は通行止めとなっていたので、今日のコースを歩くしかしかたないのだろうが、杣さんの地図のコースタイムが迂回した正しいコースを掲載しているのに、古い僕の地図と同じタイムになっていた。コースを迂回させているのにタイムを訂正してないようだ。地図のコースタイムはいいかげんだという確証をえた。
 次のポイント日本庭園(何処が日本庭園なのか不明)のところまで来ると雨がポツポツと降ってきた。今回初めて合羽を着てザックカバーを付ける。眼下には黒部川の源流らしき深い谷が見られる。そしてここから激下りとなる。川を渡渉し少し登り返したところに茶色の小さな碑が建っていた。てっきり川の畔に建っているものと思っていた。
 この碑から三俣山荘までが少しの登り返しだ。さすがにこの辺りでは足が前にあがらなくなってきた。疲労がかなり来ているようだ。登りきったところの三俣山荘で大休止して何か食べれることを希望に登りきった。時刻は13時をまわっていた。山小屋の隣に展望食堂があり、暖かいラーメン(1,000円)をいただいた。こんな山奥で食べるラーメンは格別に美味しかった。
 本日のメインイベントはラーメンを食べ終わってのここからが始まりだった。昨日の朝通った巻き道の逆コースとなるのだが、疲労がとれず足が進まず、天気もガスがかかったり晴れたりの気分爽快とはいかず、なんとか3時間かかって双六小屋にたどり着いた。双六小屋はさすがに土曜日とあって一昨日に比べ込んでいたが、なんとか一人一枚の布団を確保できた。ただ夕食はボリュームもあり美味しいのだが、献立が一昨日とほとんど同じ(天ぷら)だった。
ガスの三俣峠
双六小屋に向かって
源流の碑
再びの三俣山荘
日本庭園
黒部源流へ激下り
水晶岳を眺めながら
やっと祖父庭園分岐
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