野呂川越から間ノ岳、北岳周回

【日 時】 2016年7月30日(土)
【行き先】 間ノ岳(3,189m)
【天 気】 晴れ
【メンバー】 シャラ

【コース・タイム】
29日野呂川出合      13:50
    両俣小屋        16:50

30日両俣小屋(スタート)  5:15
    野呂川越         6:20
    三峰岳          9:50
    間ノ岳          11:15
    中白根山        12:50
    北岳山荘(ゴール)   13:40

 ガスがかかったり、少し晴れたりする道を進み、3回くらいのアップダウンでやっと中白根山の道標を通過できた。そして間もなく眼下に赤い屋根の北岳山荘が見えた。思ったよりも時間がかかったが無事に2時前に到着。今回裏側からコース設定をしたことは良かったと思った。両俣小屋周辺の環境も良く、仙塩尾根までも楽に取付け、尾根歩きも快適だった。ただ予想通り今日の北岳山荘は超満員の登山者。結果的に布団一枚に二名が寝ることになり、夕食はおかわり無しのカレーのみ。1年で一番混雑する時期に日本第2位の山の麓の山小屋に泊まったことに後悔した。

赤線は今回歩いたトラックログ
 昨年の鳳凰三山に続き、今年の夏山も南アルプスへ行くことにした。百名山踏破のために。ターゲットは間ノ岳。この山を消しておくと残りは厄介な塩見岳以南の5座のみとなる。北岳は10年以上前に登っているが久しぶりに登る事にして、初日に両俣小屋に泊まり仙塩尾根側から戻るコースを考えた。

7月31日 北岳登山の記録へ

 間ノ岳の頂上らしき広々としたポイントには数名の登山者が憩っていた。残念なことにこの時ガスが上がってきたので眺望はなくなってしまった。証拠写真を撮ってもらって早々に出発。今日の宿、北岳山荘までのコースに乗るとすぐ、地上で餌を探す鳥、イワヒバリに出会う。この鳥も逃げるどころか近づいてきたので、バッチリ写真を撮った。身体の模様がはっきりわかった。
塩見岳の眺望
 道は延々と続くが、平坦でとても歩きやすく気持ちが良い。お天気は完璧ではないが、眺望はまずまず。前もってネットで調べておいたとおりの場所から振り返ったところでガスに包まれた甲斐駒が見られた。道沿いの植生はそれほど良くはなかったが、1株だけランに出会えた。家に帰って図鑑で調べるとエゾスズランと判明した。
北岳山荘に到着
北岳山荘へ
三峰岳に続く尾根
間ノ岳登頂
 山頂を下り、次のピークをめざした。やっと今回ターゲットの山、百名山間ノ岳だ。コースタイムは1時間。その途中で5羽の子と連れだったライチョウと遭遇。この鳥もすぐに逃げることなく周りをウロチョロしてくれた。何時出会っても可愛い鳥だ。しばし気持ちが和む。
間ノ岳へ
再び仙丈ヶ岳眺望
 樹林帯から灌木帯へと植生が変わり、前方の視界が開けた。右手前方に雲がかかった高い山が見えたが、未踏の塩見岳かもしれない。前方正面の山は三峰岳のようだ。天気も良く、それほど暑くもなく、気持ち良く仙塩尾根を歩くことができた。
イワヒバリ現る
ライチョウ親子現る
 コースタイムを大きく過ぎて宿の両俣小屋に到着。こじんまりとした山小屋で混雑もさほどでもなく、食事も美味しくいただけた。しかしながら何時もの通り熟睡できなかった。朝食は4時半からだったので小屋で食べて出発。まず仙塩尾根に取付くのが今日の始まりだが、思ったよりも楽に到達できた。
シラビソ林を登る
子狐現る
仙丈ヶ岳の眺望
 早朝に自宅を出発。仙流荘に駐車して、バスに乗り、北沢峠で乗り換え、予定通り野呂川出合からスタートできた。工事用につくられたという道を今日の宿、両俣小屋までコースタイムは2時間と20分。歩き始めてすぐ何か動物が現れた。すぐにキツネだとわかった。子供のキツネのようで、遠くへ逃げず、こちらをうかがう様子だったので、いい写真をカメラに収めることができた。最初に出会ったのが嫌いな蛇でなく可愛いキツネで良かった。
三峰岳登頂
 仙塩尾根の歩きだしは綺麗なシラビソ林。そして地表は苔むし、コイチヨウラン、コフタバラン、コバノイチヤクソウ等々の花が咲いていた。その他、淡いピンク色の可愛い花、リンネソウにも出会うことができた。樹木の間からは左手後方に仙丈ヶ岳が綺麗に望めた。
山間に甲斐駒が
両俣小屋到着
 快適な歩きで間ノ岳と塩見岳への三叉路分岐に到着。この分岐から少し登ったところが三峰岳のようだ。とりあえず頂上を踏んでおこうと登った。頂上からの眺めはなかなか良く、雲は多めながら周辺の山々が見渡せた。ケルンの横で一枚記念写真を撮ってもらった。
再び綺麗なシラビソ林
野呂川越
野呂川出合