野呂川越から間ノ岳、北岳周回

【日 時】 2016年7月31日(日)
【行き先】 北岳(3,192.5m)
【天 気】 晴れ
【メンバー】 シャラ

【コース・タイム】
31日北岳山荘(スタート)  4:15
    八本歯コル分岐     5:15
    北岳山頂    5:35   6:25
    肩の小屋          7:05
    大樺沢二股        9:10
    白根御池小屋分岐   10:55
    広河原バス停(ゴール)   11:40

 大樺沢コースは思ったより長かった。前回来た時は初日に泊まった広河原山荘の横を通過し、吊り橋を渡ってバス停へと向かう。相変わらず青空、高度が下がったぶんだけ気温が上がったようで暑い。この後ここからバスで北沢峠経由で仙流荘の駐車場へ戻り予定通り2泊3日の行程が無事終了した。やはり山はお天気の要素が第一だと改めて認識した。北岳山頂から360度の眺めが目に焼き付いた。そして、今回選定した両俣小屋から仙塩尾根にのり、三峰岳へ続くコースもとても良い選択だった。

赤線は今回歩いたトラックログ
 超満員の北岳山荘は十分に眠れる環境ではなかった。今日は帰宅しなければならないので、どうしても広河原をお昼過ぎに出るバスに乗らなければならない。そのため、朝食をお弁当にしてもらい日の出前に出発することにした。ヘッドランプをつけて4時15分に出発。

7月30日 間ノ岳登山の記録へ

 最後の下りは大樺沢沿いの道で行こうと決めていたので、分岐で右俣コースを行った。黄色のマルバダケブキが群生する長いコースを下って二俣に到着。要衝のポイントではたくさんの登山者が憩っていた。外国人の登山者も多そうだ。ここには前回初めて出会い、今回も見たかった紫色の綺麗なミヤマハナシノブがたくさん咲いていた。
山頂記念ショット(バックは仙丈ヶ岳)
 あんなに混雑した山小屋よりこんなに素晴らしい光景が見られるテント場で眠れたらさぞいいだろうと、テント泊者を羨ましく思った。ゆっくりと朝日が昇ってきたようで、南へ続く尾根が赤く染まってきた。これも一つのモルゲンロートのようだ。
広河原バス停へ
白根御池小屋分岐
甲斐駒ヶ岳
右俣コースへ
 眼下に肩の小屋が見えてきた。その向こうには甲斐駒ヶ岳と遠くに八ヶ岳が望める素晴らしい下りが続く。小屋の近くにはテント場があったが、このテン場も眺めが良さそうだ。
眼下に肩の小屋
下山開始
 真南にそびえる甲斐駒ヶ岳も綺麗に見えた。その向こうは八ヶ岳の山並のようだ。山頂では360度見られる全ての山々を写真に収めた。ゆっくりと50分も山頂で過ごした。至福の時だった。
大樺沢二俣
小屋を通過して下る
 八本歯のコルへの分岐までちょうど1時間かかった。朝一の登りは何時もきついが、今回は立派な富士山も眺められ、とても気持ちが良い登りだった。ここからさらに急登となっていったが、登りやすい登山道で、20分で登頂が果たせた。北岳は10年以上前に肩の小屋側から登っているが、今日の方が登りやすかった。
八本歯のコルへの分岐
富士山が聳える
後続の登山者
 明かりがともる山荘横のテント場を登ると、右手に富士山が綺麗に見える。まだ日の出前のタイム。雲海の上に墨絵のように綺麗な姿が映し出された。高山に登ってこそ見られる素晴らしい光景に圧倒される朝の登り道。今回一番の非日常の光景に登りの辛さも喜びに変わっていく。
両俣小屋への分岐
 人気の山だけあって山頂はすでにたくさんの登山者だった。眺望は素晴らしく、360度全ての山が望めた。右すぐ後ろに仙丈ヶ岳、遠方に北アルプス、左後ろに中央アルプスを入れて山頂記念写真を撮ってもらった。今年撮ってもらった山頂ショットのNO1だと思う。
テント場越しの富士山
朝日が山荘の尾根にあたって
 下りは前回泊まった肩の小屋方向へ。その時はこの登山道を北岳まで往復した記憶がある。途中に初日に泊まった両俣小屋へ下る標識があった。この道は今は荒れて通行不能となっているようだ。
北岳山頂の風景
南へ続く尾根が綺麗に
日の出前に山荘を出発