苦難の北海道東百名山三座登頂

【日 時】 2016年8月27日(土)
【行き先】 羅臼岳(1,661m)
【天 気】 曇り晴れ
【メンバー】 シャラ

【コース・タイム】
 ホテル地の涯(スタート)  4:25
 オホーツク展望台      5:15
 弥三吉峠           6:05
 仙人坂            6:55
 大沢入口           7:40
 羅臼平            8:20
 羅臼岳頂上      9:40  9:55
 羅臼平            11:00
 ホテル地の涯(ゴール)  14:20

 ゆっくり山頂からの眺めを楽しみ下山する。下り道で現地ガイド氏からクナシリ島の説明があり再びその景色に見とれる。羅臼平で残り1個のおにぎりを食べ、来た登山道を引き返す。午後2時過ぎには下山。ホテルに預けた荷物も積んで明日の山、斜里岳の麓の町にある今日の宿に移動する。バスの中では1座目羅臼岳の素晴らしい登山の達成感と興奮と幸せをかみしめた。

8月28日 斜里岳登山の記録へ

赤線は今回歩いたトラックログ
 この夏は尾瀬の2座、南アルプス2座に続き、北海道東3座にトライすることになった。飛行機を利用しての登山ツアー参加は初めてだ。ツアー会社はP社でなく、新潟市にあるTM社。昨年2回伊吹山でこの会社のツアーでの現地ガイドをさせていただき、この会社の経営コンセプトに好感をもち、今回参加させていただいた。

羅臼平到着
 北海道では事前に2つの台風上陸で被害が出ており、次にも新たな台風が本土に近づく予想で、登山コンデションは決して良くない状況だ。この日1座目羅臼岳登頂に向けて朝4時半前に出発。何と泊まったホテルの裏が登山口だ。心配のお天気は予報に反して好転したようで明るい兆しが見えてきた。
羅臼平出発登頂開始
羅臼岳登頂
 最後は急な岩場をよじ登るとかなり狭い山頂に到達。頂上からは360度の大パノラマが広がっていた。山頂標識の前で参加者20名で万歳しながら記念写真を添乗員ガイドが撮ってくれる。自分も単独で撮ってもらう。バックに知床連山が綺麗に入った。出発前にはこんな写真が撮れるとは想像できなかった。
知床連山背景に登るU
オホーツク海にクナシリ島が
 間もなく羅臼平という平原に出るとガスもほとんど晴れ、正面に鎮座する羅臼岳がはっきりと見える。素晴しい山容だ。ここで長めの休憩(といっても10分)をとり、お弁当のおにぎり1個お腹に入れて頂上アタック。今回現地ガイド2名が各班10名担当。一人のガイドK氏が言うには、彼の家の近くではまだ前の台風により避難生活している方がいらっしゃるようだ。
下りでオホーツク海を望む
頂上手前最後の登り
 登り始めてすぐはダケカンバが覆い、白いハクサンボウフウが咲き乱れる快適な登山道。今日の標高差は1,400m以上あるのでこの登山道は嬉しい。弥三吉峠、水場を過ぎ極楽平に入ると視界も開け、硫黄岳へと続く知床連山の尾根や羅臼岳の雄姿が望めるようになってきた。テンションは大いに上がる。
知床連山尾根が見える
最初の小休止
タカネトウウチソウ群生登山道
 もともと4月下旬に企画された飛行機利用九州5座に申し込んだのだが事前の地震で中止となり、この企画に振り替えたもの。私以外は本来の新潟からの飛行だが、私は現地(新千歳空港)参加にしてもらい参加費も千歳までの往復運賃を差引いてもらえた。良心的だ。それで何時もの通り関空から前々日にピーチで飛び、札幌で前泊して前日朝新千歳空港で合流。その日は7時間以上のバス旅で北海道縦断し知床岩尾別温泉の宿へ。宿は何と地の涯(チノハテ)という名のホテル。参加者は20名だった。
知床連山背景に登るT
 次に仙人坂を登ると谷あいの大沢へと入って行くが、高度上がる割りには歩きやすい。道のわきにはタカネトウウチソウやチシマクモマグサ等ご当地の花が群生していて和ませてくれる。
ダケカンバが覆う登山道
ハクサンボウフウ咲く登山道
 そんな環境下でこんなに素晴らしい登山ができる自分がありがたく、嬉しい。羅臼岳山頂が近づき振り返ると、知床連山の山並やオホ−ツク海に浮かぶクナシリ島の島影が望める。何という素晴らしい光景。目に焼き付くようだ。
大沢入口
羅臼岳現る
ホテル横からスタート