苦難の北海道東百名山三座登頂

【日 時】 2016年8月28日(日)
【行き先】 斜里岳(1,547m)
【天 気】 雨
【メンバー】 シャラ

【コース・タイム】
 清岳荘(スタート)   5:40
 下二股         6:50
 熊見峠         8:15
 上二股         9:10
 馬の背        10:05
 斜里岳頂上   10:30  10:35
 清岳荘(ゴール)   15:15

 予想通り帰りはさらに苦行の下山道となった。熊見峠からの激下りは降り続く雨で泥道がひどくなっていた。下二股から林道までの渡渉は水かさを増した沢のため、渡渉というより、沢下りだった。足首より上まで、場所によっては膝下まで水につからねばならなかった。そして何より辛かったのは今日の宿、阿寒湖畔の温泉旅館(もちろん乾燥室など無い)に入ってから濡れた靴や合羽等を乾かすことだった。この状態では靴も合羽も明日使用できない。何とか知恵をしぼって作業した。明日は降らないでほしいと願った。

8月29日 雌阿寒岳登山の記録へ

赤線は今回歩いたトラックログ
 昨夜の宿は清里町のホテル緑清荘というところだったが、初日の地の涯といい登山する宿としては立派すぎる宿泊所だった。さて、今日の2座目は斜里岳。天気が良ければ麓のどこからでも山容が見えるようだが、今朝は朝から雨、雨。登山口の清岳荘へバスで移動する。昨日のようにお天気が好転することを願う。

ハイマツの尾根道T
 林道終点でガイド氏から今日のコース説明があった。斜里岳登山道は下と上に二股(分岐)がありその間、新旧2つのルートがある。予定では滝沿いを行く旧道を登り、帰りは新道(新道の方がコースが長く、急)を下ることとなっていた。ところが直前の台風で滝や川の水かさが増えているので往復とも新道を使うという話だった。
ハイマツの尾根道U
斜里岳登頂
 馬の背の標識を左に折れると最後のアプローチとなる。視界がないのは辛いが山頂だけはしっかり踏んで証写真を残さねばならない。雨はやまないが、風はさほどでもなく、気温も低くないのはせめてものありがたさだ。30分かからず登頂できた。素早く証拠写真だけ撮ってもらって下山にかかる。
馬の背
上二股から旧道は泥流
 ハイマツの登山道の先に尖がった山影のようなものがうっすら見えたがそれが斜里岳かどうかもわからない。昨日と違い全く視界がきかない登山は辛い。昨日のような天気ならきっと素晴らしいコースだろうと思いながら道を進む。
登頂ショット
頂上手前最後の登り
 それどころか、下の二股までに10回もの渡渉があり、二股にたどり着くまでに靴の中に水が入った。昨日のようにお天気も好転せず、合羽は脱ぐこともできない。二股からの新道の登りは辛い激登りの道となった。
苦難の渡渉U
最初は林道歩き
熊見峠
 雨の中での出発準備はつらい。合羽を着てスパッツ、ザックカバーを装着する。清岳荘の階段下で雨をしのいで準備できたのは少しの幸い。テンションは上がらないが、山は昨日のような晴天ばかりではないのが常だ。予定時刻より遅くなり出発は5時40分。最初は林道歩きだが、すでに道中に水たまりができている。
コウメバチソウ
 そして登山道にダケカンバが等の樹木が覆いかぶさり、頭を下げないとぶつけてしまう。「頭注意」の伝達リレーで対処するがそれでも数回木に頭をぶつけた。熊見峠までの登りが厳しかったが、峠からはハイマツの尾根道に変わり少しは楽になった。
林道終点 苦難の登山道へ
苦難の渡渉T
 上の二股で小休止。分岐から旧道をのぞくと泥流が登山道に流れていた。とてもそんなコースでは登って来られなかっただろう。ここから山頂へのアプローチとなる馬の背まではそれほど時間はかからなかった。岩壁に白く可愛いコウメバチソウが咲いていた。
ダケカンバが塞ぐ登山道
苦難の激登り新道
清岳荘で雨よけて出発準備