鳩待峠から至仏山、燧ヶ岳登頂
【日 時】 2016年7月16日(土)
【行き先】 至仏山(2,228m)
【天 気】 曇り
【メンバー】 シャラ
【コース・タイム】
鳩待峠(スタート) 7:35
オヤマ沢田代 9:25
小至仏山 10:05
至仏山頂上 11:15 11:30
鳩待峠 14:20 14:35
山ノ鼻 15:35
竜宮小屋 17:15
尾瀬小屋(ゴール) 17:50
5時50分全員無事尾瀬小屋に到着しました。朝7時半から10時間を超える歩行タイム。良く歩きましたが、尾瀬の素晴らしい自然を体感できた気持ちの良い10時間となりました。山小屋は石鹸やシャンプーは使えませんが、風呂があり、1日の汗を流して湯につかり、夕食をいただいて21時には消灯となりました。
明日はもう一つの百名山燧ヶ岳に挑戦です。
赤線は今回歩いたトラックログ
6月下旬に登った上州武尊山の隣に広がる尾瀬ヶ原の東と西に百名山があります。今回はその2座登頂を目指し、同じくPツアーの企画に参加しました。夜発で山小屋2泊のタイトなコースですが、効率よく2座に登れる意味では良い企画だと思います。最初に登るのは少し女性的な至仏山。蛇紋岩の山ということで、植生も楽しみでした。登山コースには28名の参加者でした。
延々と続く木道。至仏山の登り下りで消耗した足にかなりこたえましたが、素晴しい景色と珍しい植物に出会え、疲れや痛みも吹っ飛んでそれ以上の爽快感の木道歩きでした。竜宮小屋前で最後の小休止をすると、ワンピッチでやっと今日の宿のある田代の建物が燧ヶ岳裾野に現れてきました。
木道階段道を下山
お天気は、前回の武尊山と全く同様、とりあえず雨はあがり合羽は着なくてよさそうですが、今日は晴れ間は望めそうにない感じでした。それとこれも前回同様登山道がぬかるんで靴とズボンの裾がドロドロになるだろうと予測して最初からスパッツをつけました。それにプラスして木道や木階段も多く滑らないよう気をつかいました。
やっと尾瀬小屋に到着
延々続く尾瀬ヶ原の木道V
山ノ鼻に向けて出発
延々続く尾瀬ヶ原の木道U
木道沿いに小さな沼があり、ヒツジグサやコバギボウシがたくさん見られました。もちろん湿原の中にはトキソウ、サワラン、ナガバノモウセンゴケ、ホソバノキソチドリ等々貴重な植物が咲いていました。前方の明日登る燧ヶ岳の山頂は雲の中でしたが、振返って今日登った至仏山はほとんど全容が見られるまで晴れてきました。
明日の燧ヶ岳には雲が
山ノ鼻到着
尾瀬ヶ原の西の要衝山ノ鼻へは至仏山から直接下るコースもあるようですが、近年そのコースは登りの一方通行となっているようです。したがって、登ってきた道をいったん鳩待峠まで戻り、山ノ鼻に向かうことになりました。そこまで木道歩きでしっかり1時間。その後も今日の宿、東の端にある尾瀬小屋まで尾瀬ヶ原横断2時間以上の木道歩きが続くことになります。
竜宮小屋前で小休止
振り返り至仏山を望む
途中にミニ湿原があり、蛇紋岩特有の植物で固有種のオゼソウやシブツアサツキ、ランではマイサギソウ、さらに登ったところの岩場にはホソバヒナウスユキソウ等々たくさんの珍しい花々が現れてきました。ただ登山道が厳しい環境なので、写真もじっくり撮ることはできなかったのですが、それでも各種類に数枚の写真を撮りながら登りました。
蛇紋岩を登る
登山開始
至仏山頂記念写真
尾瀬高原ホテルで京都から乗ったバスから連絡バスに乗り換え、群馬県に3つある尾瀬入山口の一つ、鳩待峠に入りました。準備体操をして出発は7時半過ぎとなりました。現地ガイド2名に案内してもらうため、1班14名に別れましたが、奇遇にも私の班のガイドは上州武尊山の時と同じKさん(男性)でした。山の話だけでなく、植物や昆虫のことも勉強していらっしゃるので、いろいろ聞くのが楽しみです。
延々続く尾瀬ヶ原の木道T
前衛の小至仏山を過ぎると間もなくで至仏山頂に到着。大きな石の標識の横で記念写真を撮ってもらいました。残念な事には武尊山同様眺望はありませんでした。早々に同じ道を下山しましたが、蛇紋岩はとても滑りやすく、細心の注意を払っての下りとなり、標高差の割りには疲れる下山でした。
泥濘の登山道
湿原の木道で小休止
山ノ鼻には山小屋とテント場があり、にぎわっている様子でした。すでにこの時3時半をまわっていました。今日の宿にはいったい何時になるのか、少し不安になりましたが、視界も開け、百名山2座の眺望や湿原の植物観察に少し心がおどりました。
間もなく頂上
小至仏登頂
鳩待峠