小屋玄関前にて
登頂写真
北アルプス黒部五郎と笠・百名山2座登頂

3日目(8月13日)の記録

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 最後新穂高温泉口までの林道歩き1時間は長く感じたが、今回の4日間で見たシーンを思い出しながら歩いた。お天気には恵まれなかったが、予定どおり目標の2つの頂に無事立つことができた。達成感と嬉しさがこみ上がってきた。しかし4日ともよく歩いたものだ。少し自分をほめてやりたい気持ちになった。
林道口へ
 笠ヶ岳山荘も他の小屋と同様そんなに混んでなくて幸いだった。ただ今年の暑さで水源が枯れてしまい、水は雨水の配給だった。洗面やトイレ後の手洗いのため何時もペットボトルを携帯しなければならなかった。さて、今日は下山の日。その前に朝一で今回2座目百名山笠ヶ岳の頂を踏まねばならない。
 昨日ヘロヘロ状態で登ってきた笠新道分岐から小屋までのルートの下りはほぼタイムどおりで歩けた。昨日は10時間近く歩いての登りで脚が限界にきていたのだろう。笠新道分岐からはいったん少し登った後、杓子平への下りとなる。大きな岩に白い文字で書かれた標識があった。
ホッとする一瞬
新穂高温泉口に到着
 林道口までのコースタイムは3時間。ほぼタイムどおりで下れた。下りなので心臓への負担は少ないが3時間も足元に神経を集中し続けるのは少し辛かった。たくさんの下山者と抜きつ抜かれつ状態となり、林道口に無事着いた時はすべての人が同志のような思いが湧いた。とにかくホッとした。
 今日は完全に雨の日。激下りとなる笠新道に恐怖を感じていたが、杓子平までは普通の下り道だった。ところが標識の立つところを過ぎてシシウドが群生する谷を下ったところから急に傾斜がきつくなり道の形態が大きく変わった。
雨で霞む下山道
抜戸岩
ブナ林現る
 小屋から山頂までは15分と聞いていた。予想どおりお天気は今回4日間で一番悪くなった。ご来光などとても見られそうにないが合羽を着て山頂をめざす。予想通りガスガスで眺望はゼロ。しかし山頂標識の文字ははっきりと読める証拠写真を撮ることはできた。何も見えないところにながいは無用なのですぐに下山し小屋の玄関でも記念写真を撮ってもらい出発する。もう2度とこの小屋を訪れることはないだろうから。
入口の標識
 道の半分以上が岩(石)で土の部分がほとんどない。したがって足を置くところは岩か石の上となる。それが雨で濡れているので滑りやすくなっている。とにかく細心の注意を払って滑らないように下った。
笠新道分岐
杓子平へ下る
シシウド群生地から激下る
杓子平の標識
下山へ