北アルプス黒部五郎と笠・百名山2座登頂

初日(8月10日)の記録

夕食はてんぷら定食
小屋到着
双六小屋の眺望
 取付きポイントは「弓折乗越」。ベンチがありたくさんの登山者が憩っていた。ここからは真北に続く稜線を行くと今日の宿双六小屋に着く。アップダウンの稜線歩きだが、昨夜の寝不足がここにきてこたえる。途中わずかに残った雪渓地を通過する。6年前より雪はかなり少ない。
わずかに残る雪渓
弓折乗越
 腹ごしらえをしてたっぷり休んだ後、鏡平山荘の横を進むと弓折岳へ1時間の尾根登りになる。6年前はここの登りがかなり苦しかった記憶が残っている。今回はここもそれほどの苦もなく尾根に取り付けた。
尾根への急登
逆さ槍穂高は映らず
 「鏡平まで500m」と岩に書かれたポイントがあり間もなく鏡平に到着した。ここで大休止。コンビニにで仕入れておいたおにぎり等をお腹の中にいれる。6年前は天気良く前方に槍や穂高の山々が望めたが、今日は雲が覆っていて全く山は見えない。鏡池に逆さ槍も穂高も映らないが記念写真を撮ってもらう。
鏡平到着
石の標識
 6年前は暑かったが今回はさほどの暑さを感じない。曇っているお天気のせいだろうか。視界は良くないが涼しいのはありがたい。「秩父沢」「イタドリヶ原」「シシウドガ原」と標識があるポイントを通過。登山道脇に名のとおり立派なシシウドが群生している。
シシウドガ原
イタドリヶ原
 まもなくわさび平小屋に着く。小屋の前にはトマトやスイカ、りんご等の野菜や果物、そしてビールが冷やされている。6年前は帰りにここで休憩して冷やしトマトをあてに瓶ビールを飲んだ。最高に美味しかった記憶がよみがえる。やがて林道を離れ小池新道へ入る。ここから本格登山コースだ。
赤線は今回歩いたトラックログ(クリック拡大)
【日 時】2018年8月10日(金)〜13日(月)
【行き先】 黒部五郎岳、笠ヶ岳
【天 気】 晴れ曇り雨
【メンバー】 シャラ

【コース・タイム】
10日 新穂高温泉口(スタート) 6:45
   笠新道分岐          7:45
   秩父沢            9:40
   鏡平             12:30  
   弓折乗越          14:00
   双六小屋          15:30
11日 双六小屋         5:00
   三俣蓮華岳         7:25
   黒部五郎小屋       9:20
   黒部五郎岳  12:10   13:00
   黒部五郎小屋       15:10
12日 黒部五郎小屋      5:00
   三俣蓮華岳分岐     7:45
   双六小屋          9:00
   弓折乗越          10:35
   秩父平           12:20
   笠新道分岐        14:10
   笠ヶ岳山荘        15:45
13日 笠ヶ岳山荘        5:00
   笠ヶ岳           5:15
   笠新道分岐        7:10
   杓子平           8:30
   笠新道口         11:30
   新穂高温泉口(ゴール)12:25
 (表記はおおよそのタイムです。)

 小屋はありがたいことに想定した以上に空いていた。夕食は6年前と同じてんぷら定食チックな献立だった。この小屋の定番メニューなのだろうか。ボリュームがあり、揚げたてのてんぷらはとても美味しかった。もちろん缶ビールにもピッタリあう。明日は黒部五郎岳へのトライ。気持ちが昂るのか疲れているのによく眠れなかった。

2日目(8月11日)の記録へ

今年の夏山は北アルプスで残る百名山の2座を新穂高温泉から周回することを企画した。昨年は折立から黒部五郎を狙ったものの雨で敗退。年々体力が落ちてきているので、何とか今年2座まとめて登ることにチャレンジした。諸般の事情で実施日は山の日の前後となってしまった。恐れたのは一昨年この時期に登った間ノ岳、北岳で泊まった山小屋北岳山荘がダダ混みだったこと。しかし6年前の同時期に新穂高温泉から水晶岳、高天原温泉、雲の平を周回した時はさほどの混雑はなかった。山小屋の混雑はこりごりだ。
秩父沢到着
わさび平小屋の冷やしトマト
 前日は新穂高温泉の無料駐車場で車中泊し、駐車場からのスタートは6時をまわってしまった。お天気も良いとは言えない状況だが雨は降っていない。山頂には雲がかかっている。登山口ゲートは6時45分。6年前を思い出しながら左俣林道を進む。コースタイムどおりで笠新道分岐を通過。3日後にここへ無事下りられるだろうか。
笠新道分岐
新穂高温泉から山頂風景

 かっこいい山容の鷲羽岳を背景に赤い屋根の小屋が見えるとホットする。6年ぶりに見るこの景色は素晴らしい。小屋の前にはカラフルなテントがたくさん張られている。小屋の右横から玄関に回りこみチェックインの手続きをする。時刻は3時半となっていた。今日は9時間弱のコースタイムとなった。初日からよく歩いたものだ。
カラフルテントが並ぶ