チングルマの登山道
早朝の出発
北アルプス黒部五郎と笠・百名山2座登頂

3日目(8月12日)の記録

2日目(8月11日)の記録へ

4日目(8月13日)の記録へ

秩父平から尾根へ
 北アルプス3日目は黒部五郎小屋から出発することになった。前夜の小屋も空いていて布団1枚確保できた。今日は笠ヶ岳山荘までの長い道のりの移動日。地図上のコースタイムも10時間をこえる。はたして無事に歩きとおせるだろうか。相変わらずお天気は曇っている。
 一昨日泊まった双六小屋へは快調なペースで着くことができた。これで何とか笠ヶ岳山荘へはまずまずの時間に入れるだろうと思った。ここから弓折乗越までは昨日歩いたコースの逆だ。もし途中でアクシデントがあれば30分下って鏡平山荘に逃げ込めばよい。小屋で少し休憩と行動食をとって出発する。
笠ヶ岳山荘への長い長い道T
 ヘロヘロ状態になった頃、ガスの隙間からさらに大きな岩の壁が見えた。山荘らしき建物も。そこにたどり着くまでがまた苦行だった。山荘の手前にテント場があり山荘玄関まで15分岩道の登りとなっていた。この登りの辛さはきっと忘れられないだろう。それでも午後4時前には無事たどり着くことができた。今日のコースタイムは11時間弱。久しぶりに良く歩いた。
やっと山荘が見えた
笠ヶ岳山荘への長い長い道U
 秩父平から急な登りでやっと笠ヶ岳へのルートに取り付けた。ガスがはれた隙間から大きな岩の壁のような山が一瞬見え、近くにいた登山者があれが笠ヶ岳だと教えてくれた。それは気が遠くなるほど遠くに見えた。そこまでこれから歩くのかと思った。
ヘロヘロで到着
 弓折乗越までも快調に歩けた。相変わらずここは要衝ポイントのようでたくさんの登山者がベンチで休憩中だった。さてここから笠ヶ岳山荘までは未踏のコース、不安を抱きながらすぐに出発する。笠ヶ岳山荘まで戻るエスケープルートはない。
弓折乗越到着
双六岳中道ルートを行く
長い未踏の道
 出発は5時。明るくなってからでないと危険だ。小屋から最初は昨日激下った道を登り返す。ここを過ぎると少し楽になった。雷鳥の家族に出会ったチングルマ畑を通過し、三俣蓮華岳はパスしてショートカット道を進む。昨日来た時は双六岳巻道ルートだったが、帰りは中道ルートで下ろうと決めていた。もちろん時間がなく天気も視界が少ないので双六岳の山頂はパスした。この選択は正解だった。中道のコースは景色も道も良かった。
笠ヶ岳山荘への長い長い道V
 歩きだしてすぐ谷底に降りるような激下りそして登り返しがまっていた。谷底は地図上の大ノマ乗越だろうか。ここから大ノマ岳らしき山を巻いて秩父平というところまでも長かった。地図のコースタイムがきつく表記されているように思えた。
双六小屋へ
ガスる尾根道
 ガスがかかったりはれたりで前方の歩くルートに山塊が次々と現れる。何回も同じ風景を繰り返し見ながら進むがなかなか目的の山の懐にあるだろう山荘にたどりつかない。
大ノマ乗越
笠ヶ岳山荘へ未踏のコースを
三俣蓮華岳をスルー